寺井とMMK会員たち、5Fオリオンへ向かう。
オリオン入るとき、寺井がMMK会員に告げる。「私に付いてきてくれてありがとう。これから皆さんに危険が及ぶ可能性があります。私ひとりでは皆さん全員を守ることは出来ないかも知れない。そこで皆さんの中で勇気のある人にチームを守る任務を与えたいと思います」 挙手したMMK会員の数名に拳銃を渡す。
「『自分の身は自分で守ってください』と言ったら銃を構え、発砲命令が出るまで構えて待つこと」 そして寺井たちはオリオンへと入っていく。
「敷島!」寺井が叫ぶと、その女は振り返る。
それは女装した敷島だった。
敷島「見つかっちゃった」
寺井「なにその格好! やっぱり、目撃された4足の靴事件の犯人は女装したあなただったのね」
敷島は自らの生い立ちを話す。男の子に生まれて欲しくなかった両親、3人の姉たちの下で育った敷島は必然的に女の子の格好をして女の子の遊びで育った。物心ついても自分が男なのか女なのか、女の子が好きなのか男の子が好きなのか、混乱したまま育った。
さらに敷島は、手に起爆装置を持ち、爆弾が二重三重に仕掛けてあることを言う。万が一にも生きて帰れることはないのだと。
寺井は果敢にも敷島に挑む。「あなたの思い通りにはさせない。私はここにいる人たちを全員無事に帰して、あんたも生きたまま引きずり出す。あんたは逮捕されて裁かれるの。起爆装置を床に置きなさい。言うとおりにしないと発砲します。……起爆装置を床に置きなさい!」
ゆっくりと起爆装置を床に置く敷島。
と次の瞬間、隠し持っていた銃を抜き寺井に発砲した!!
寺井、腕を撃たれ銃を放り出してしまう。
敷島、寺井が放り出した拳銃を拾いながら、「いいねぇ、その姿。ゾクゾクするよ。今度、絵描いちゃおうかな。俺の絵の評価なんて全部服部がでっち上げたインチキなんだけどさ、絵を描くのが好きなのは本当なんだよね。うん。良い絵描けそう」
窮地に立たされた寺井!
◎そこへ銃声を聴いて駆けつけた全員が集まってくる。
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