「月子さんについて行ったら間違いないですから」MMK会員に混ざって月子について来たのは大貫教授だった。
このホテル内に三ノ輪がいるのは間違いないだろう。
月子たちは、 まず7階へ行ってみることにした。どこにどんな罠が仕掛けられているかわからない。用心しなくては。
「ギャー!!」「大貫教授、どうしたんですか!?」「足が! 足がー!」
7階に到着した月子たちを襲ったのは、共に行動していた大貫教授の悲鳴。
教授が獣用の罠にかかってしまったのだ。
「月子さん! わたしに構わず先に行け! あなたがチームを守るんだ!」
罠に掛かりながらも、月子やMMK会員たちを気遣う男らしい教授の姿。そして 「月子さん。ずっとあなたを愛していた……さあ、早く行って! ♪グッバイマイ・ラ〜ヴ♪」 教授は愛している女性のため、自ら囮になることを選んだのだ。
月子たちは戸惑いながらも罠にかかった大貫教授を残し、先へと進むことにした。
大貫教授の歌う『グッバイ・マイ・ラブ』を背に。
◎月子と行く
◎大貫教授と残る
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