出演:役所広司
脚本・演出:岩松了
イリュージョンクリエイト:ヒロ・サカイ

役所広司4年ぶりの舞台に加え、岩松了の書き下ろしミステリーホラーの世界に、ヒロ・サカイがイリュージョンマジックの技法を駆使して作り上げた、「演劇にイリュージョンマジックの効果を取り入れた、演劇界初の試み」。
シアターの前に別会場で召し上がっていただくお料理も、「時の戻るレストラン」としてコース料理が逆さまに出てくるメニュー(実はこれはデザートに見える前菜、コーヒーに見えるスープetc.なのです)。
シアターのはじめに配られる「手紙」は、全てが終わって家に帰ってからその封を切ると中身が変わっている…!

そんな、ホテルを訪れてから帰るまで全てがイリュージョンというイベントが行われました。


平成12年8月10日(木)〜13日(日)
於:京王プラザホテル
企画:城島和加乃
舞台美術:島次郎
照明:日高勝彦
音響:藤田赤目
舞台監督:青木義博
舞台装置:C-COM舞台装置
プロデューサー:吉田寿利
企画制作:フェアリー/E-Pin企画/京王プラザホテル


■時の戻るレストラン

まずは、「時の戻るレストラン」でお食事を…。
どうみてもケーキにしかみえない前菜。実はこれ、お魚のテリーヌなのです。
まずは「視覚のメニュー」が配られ、「これは何だ?」と正体についてあれこれ言いながら楽しむお食事。
後半には種明かしの「味覚のメニュー」が配られて、二度楽しい、不思議なレストランでした。
このお食事をいただきながら、物語は「あの日」へとトリップ。
お食事を楽しみながら、「リム亭」近くのバス停を探し出すマジックを楽しみます。皆さんの答えは当たっていたでしょうか?

■別会場でのシアター

食事をしながら見つけ出したバス停の名前。参加者それぞれが違うことを思い浮かべたのに、答えは皆同じになってしまいます。
見つけ出したバス停は「風待湖」。
シアターの入り口にありました!「風待湖」のバス停が!
右手には、このドラマの舞台となる「リム亭」の門構えが見えます。

「リム亭」の庭に見立てられた客席、その奥には「リム亭」と母屋が一緒になった建物か見えます。
参加者を迎えるのは「庭」に配された「噴水」。涼しげに、哀しげに水を吹き上げる噴水は、ドラマの始まりを待っているかのようです。
風が吹き荒れ、突然噴水が止まり、庭の置物達がバタバタと倒れて、何かが起こる気配が漂うと何処からともなくこのドラマの主人公(役所広司)が現れた!!

「妻の後を追ってあの世へ旅立つ」と記された友人の手紙を受け取り、取るものも取りあえずこの「リム亭」にやって来た。
友が真実を記した「日記」を見つけ、読みはじめる主人公。

死んだ妻への想いを書き綴った、友の日記を読んでいくうちに、主人公の周りで不可解なことが起きていく。
肖像画の中から消える女性。
その彼女が徘徊しているかのように、不可思議な出来事が起こる。

やがて主人公は、自分こそがこの日記を書いた友自身であることに気付く。
そして、自分がすでにこの世のものでないことにも…。
彼は、妻を死に至らしめた苦しみから逃れるために、自分自身を友に見立て、自分への手紙を綴ったのだった。

ラジオのスイッチを消すために、自ら宙に浮く主人公。
やがてドラマはクライマックスを迎え、妻の死、自分自身の死、訪れた状況を受け止めた主人公の霊は、安らかな気持ちで妻と同じ世界へ旅立っていく。
彼が消えた後には妻と友に微笑む姿が、肖像画の中に戻ってくる…。


リム亭の夏王のホームページはなし

プレイベントとして行われたネットゲームが
お楽しみいただけます。


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