シーン3 相馬と行く

GMに言われて博士を探すと言ったものの、実際にピストルを持った博士のあの形相を思い出すと、出会い頭に殺されるのではないか、という恐怖を相馬は拭い去れなかった。
「こんなイベントやらなきゃよかった」思わず本音を漏らす相馬。
彼はトラブルに巻き込まれなさそうな部屋を探していた。雑談でもして、事態が去った後、GMに見つけてもらおう、と。
「あ。この部屋なら………」相馬はある部屋の扉を開け。
そしてそっと閉めた。様子のおかしい相馬の動きをMMK会員の鋭い観察眼が見逃すわけがなかった。
「ちょっと今の部屋なにかありませんでした?」確信を突いた質問に、相馬は同様を隠せないでいる。
「い、いや。何にも…」
相馬がなにか言うより先に、MMK会員たちは再び先ほどの扉を開く。
すると部屋の中央には水野愛子の倒れた姿が!
「み、水野さん。あ、あれぇ? さっき開けた時は何もなかったのに。お、おかしいなぁ」典型的な事なかれ主義人間の相馬の言葉に、もはやMMK会員たちの信用はなかった。水野愛子の手には大院博士のピストルが握られ、銃口は腹部を向けて撃たれている。そして愛子の遺体の側には遺書。
「とにかくこのことをGMにホウ・レン・ソウ(報告、連絡、相談)だ! みまてぃ!」
MMKスタッフ:みまてぃは、GMに愛子の遺書を渡すようにと預かる。そして、特殊テロ対策の施された「オリオン」で落ち合うことを約束する。
みまてぃ、そして何人かのMMK会員たちはGMのもとへと急いだ。


 ◎相馬と残る

 ◎みまてぃと行く